2015年6月27日土曜日

2015.06.20~21 大阪Sakky'sサーキット訪問

当日のレース報告については、大阪Sakky'sとメンバー各氏ブログで既報かと思う。
こちらでは、いつものNbF目線でスロットカー観を含め、スケレMINIへの思い入れをじっくり語ってみたい。

実車のほうでは古くて小さいオリジナルのBMCミニが断然好きだが、スロットカーの世界で走って楽しいミニといえば、BMWミニのほうだ。

私にとっては2006年の恵比寿MINIワンメイク以来、この白い車では大体5年ほど遊んできた。
スケレらしくメンテナンスフリーのままで、いつまでもよく走るクルマだなと思っていた。
ミニの走りが気に入ってずっと走り続けてきたが、たまたま長生きしただけかもしれない。
ウッドコース主体で走らせてきたので、タイヤも減らなかった。交換したのは5年で2回ほどと思う。

純正ラバーは当時(今も、か・・・)、国内には流通しておらず交換タイヤがない。
当時の新製品スケレスポーツの何やら微妙なタイヤを履いたこともあった。
しかしミニ専用のくせにサイズが合ってなく、ブカブカした靴という感じだった。
素材もシリコン成分が多く、腰砕けなグリップで、いい思い出は一つもない。

ただスケレスポーツのタイヤ唯一のとりえは純正ラバーよりハイトがあり、スパーが地面を擦らないことだけだった。
そう。スケレミニの純正ラバーはハイトがないので、ウエイトを積んでノーマグで、イイ気になってNINCOコースなどを走っていると、あっという間にタイヤが摩耗してスパーが接地、まもなく走行不能  放置、となるお決まりのパターンがある。

タイヤが摩耗しないウッドコースなら、かなり長いこと遊べるが、それでもやはり昔も今も純正レギュレーションのBMWミニに付きまとう、唯一にして最大のウィークポイントだ。



恵比寿RPEがなくなって以降、私たち夫婦は特定のサーキットやショップの公式レースから遠く身を引いた。
もう充分に勉強したのでレースは卒業して、もっと味わい深い方向性を追求したくなったのだ。

色々な店の公式レースというのは、実際のところ一部の人の都合に合わせてレギュレーションが決まっているもの。

私から見ると、そこをイジッてはイカンだろうという部分が交換可だったり、それよりもっと肝心な部分が禁止されていたり。
替えてはイケナイ部分と最初から替えてしまったほうがいい部分の匙加減を見れば、作り手の考え方が大体分かる。

レースはレギュレーションによって面白い/ツマラナイが左右されるものだが、そこに無頓着な、見識のない店ばかり増えたように感じる。
もちろん、個人の主観だ。

私の場合、レースに出なくなって何より良い点は、他人の都合に一切合わせなくて済むことだ。
また、好きでもない車を「みんなでシリーズ戦やりますから」などと言われ仕方なく買ったのに、台数も集まらず結局開催されなかった、などという悲しい目に遭うこともない。

どれがどのクルマより速いとか遅いとかは、私は実車のレースカテゴリや車格に合わせて性能調整をして走らせたい。
クルマ好きの一人として、やはりそれぞれの車種には、それぞれに相応しい走りというのがあると思っている。

第一クルマ好きの遊びとして考えると、実車の世界では大した活躍もしなかった車がスロットカーだけやたら速かったり無敵だったりするのは興醒めなことだ。
そういうのは実車と同じように、やはり気難しかったり遅かったりするほうが絶対よいと思っている。
そして実車同様「世界中の誰もが認めるそんな車だが、どうしても好きでたまらない」という人だけが、改造車で好き勝手にやればよいのだ。

実車は遅いけど好きだからとオモチャで無茶な改造をやるから痛快だろうに、それが例えばNSRみたいに最初からバカみたいに速かったら、自己流チューナーの方々だってやることがなくてつまらないだろうと思うけどね。
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次のミニは2012年頃、夫婦バトル専用車として新しく作リ直した。
モーター個体差などの違いは、私が乗り手を理解して組み直すのだから、夫婦2台分ぐらいなら合わせられる。
なにしろ10年もやっていればスケレのストックモーターなどは、山ほどある。もちろん車両に付いてないジャンクBOXのモーターなんかは、ハズレばかりだが。
別にレースで他人とコンマ何秒を争うわけではないので、たとえ標準車より遅かろうと夫婦2台がとにかく同じスピードで走れればよいだけだ。

この2台は当時、私たち夫婦だけで気持ちよく際限なくバトルできるよう作った、理想のミニだった。


他人と競うことは一切念頭にないので、この車は何よりも転ばないことを優先してかなり重く仕上げた。
コーナー進入が速すぎてテールが滑るなら、ラップタイムなど関係ないのだから滑らせないようにゆっくり回ればよいだけ。
実車だって、そんなものだ。

徹底的に周囲とは関係なく、そうやって2人だけが同じ条件で走る。
世界中のどこへ持って行ってもラップタイムとは完全無縁に、夫婦2人だけで遊び続けられるように。

外の世界とは隔絶された、そこは楽園。
ほかの誰にも、邪魔されない世界。
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そんな愛の劇場シリーズとは全く別の話として。

先日来、大阪Sakky'sのブログからはスケレミニのレースを開催予定という情報が発信されていた。
それを聞いたら、スケレミニ好きとしては、じっとしていられない。

聞けばウエイト調整でトータル重量100g、その他は丸っきり純正のままでいいよ、ということだ。
今まであちこちで走らせてきた理想ミニは、レギュレーションに合わないので使えない。

理想ミニと同じリバリで、新車のようなピカピカの大阪用フル純正ミニを、もう1セット仕立てた。


こちらの赤青セットカーは確かディスクガイドの第2世代と思っていたが、届いたときは青ガイドの初期シャーシだった。そのかわり、セットカーには付いてないはずの前後ライトが付いていた。
中古を買ったのだが、たぶん元の新品シャーシは本国で別のミニレース用に丸ごとシャーシ取りされたのだろう。かなり使い古されたシャーシだが、ボディだけは新品だった。

付いてきた第1世代シャーシは2台とも、中は犬の長い毛やカーペットの繊維が固く絡まりダンゴになっていた。前後アクスルも回らないほど巻きついていたが、中古車を買ったら、こんなことは当たり前だし普通。むしろ軸受けやモータマウント、ガイドの根元などプラ部品が割れていないだけ、まだラッキーと喜ぶべきだ。

黙々と完全にバラしてアルコールで消毒し、ぬるま湯と洗剤とピンセットと歯ブラシで完璧に掃除して組み直す。



完成した大阪ミニにウエイトを貼り、千葉SRCで走行チェックしてみた。第1世代のシャーシでも特に問題なさそうだ。
そしてさっそく先週末、大阪のSakky'sへ飛んだ。目指すは日妖会の主催する、第1回ミニCup。

もちろん土日の食事は大阪ならではの「肉と粉モン!」を腹一杯。
4回目の結婚記念日を兼ねた1泊2日B級グルメの旅も、しっかり満喫してきた。

私たち夫婦のレース結果そのものは13人のうち5位6位と平凡だったが、素晴らしく楽しかった。
久し振りに、10年前のようなフランクな雰囲気の中でレースを楽しむことができた気がする。
ここでの私たちはベテランというよりチャレンジャーだから、むしろ気楽に挑戦し、玉砕し、腹の底から笑い合えた。



とても本戦中にカメラを回す余裕はなかったが、本戦前の練習風景を少しだけ録っておくことができた。

2015年5月30日土曜日

2015.05.05 富士バンディーニBVC訪問

ヒルクライムSSSCでの新しい出会いを楽しんだあとは、よしざわ旅館で一夜を過ごした。学生時代のスキー合宿を思い出すような、そんな懐かしい雰囲気の宿屋だった。

翌朝は飯田から中央道で、まず甲府南まで上がる。


そこからは高速を降りて富士に向かって日本列島をちょうど半分ほど横断することになる。高速を降りてすぐ地元産品の直売所があり、こういうものを食べてみた。
 もろこし+味噌+まんじゅう、という普段だったら一緒にしないものだが、旅の空気のせいか、なかなか美味しい。

そのあとはひたすらに国道358号線をくだり、

精進湖、富士山原始林や青木ヶ原、国道139号線に替わって本栖湖から朝霧高原を抜けて・・・

高原ドライブで自然を満喫したあと、いよいよ最終目的地のバンディーニに到着。

さっそく車両選びに精を出す。

5/30(土)には昔懐かしいVanquishレースが企画されているようだ。
今どきVanquishを純正デフのまま走らせるような硬派スロッターが、そんなに生き残ってるんだろうか。
バンディーニぐらいの老舗でなかったら、レースできるほどの人数を集めるのは不可能だろう。

私はレース日に来ることはできないが、せっかく私も純正デフのLola T260を持っていた。
エビス当時、極道スロッターの柳澤さんがデフを調整してくれたので、めっぽう良く走ったものだ。

あれから8年ほど、まるっきり触っていなかったが、この日のために倉庫から発掘しておいた。
久し振りに火を入れるなら、どうしてもここを走らせておきたかった。
思い入れというのは、そういうものだ。



私たちの時代、Vanquishのデフを殺して普通の直結アクスルで、という発想は全くなかった。そもそもVanquishにデフが無かったら、ただ大柄なだけでツマラナイ鈍重車だと思う。
いや正しく言えば、デフが完調でも走って特別楽しいクルマとは感じないが。

直結ならよく走ると言っても、それはロング缶のモーター性能だけで走っているようなもの。だったらVanquishより走って楽しい車など他にいくらでもあるだろう。

要は何が言いたいか。
そのクルマの命ともいえる部分を交換してしまったら、それは一体何なのか?

たとえばVanquishからデフをとったら、それは完全に存在否定だ。それは「お前は役に立たないから死ね」と言っているようなものではないのか。
私は、モノもヒトも、否定したくない。それなりの長所をみつけて伸ばす努力を惜しみたくない。そこに生じる前向きな努力の積み重ねが、善き明日、善き人生につながったらいいなと願って生きている。

クルマひとつ、遊び方ひとつ見ただけで、そこにはその人の人生観が現れていると私は思う。

2015年5月29日金曜日

2015.05.04 飯田ヒルクライムSSSC訪問

岡崎mamesのプラコースを堪能し、岐阜での所用を終えて飯田に向かう。
遅い時間の到着でしたが、ヒルクライム代表の森下さんと、DJCのマブダチぴいたあそん氏が暖かく迎えてくれた。


飯田のヒルクライムは、現在チームスロットの日本総代理店。そのため総代理店に敬意を表して、私も昔のチースロを持っていくことにした。

南信州スロットカークラブ、略してSSSCの噂はかねがね耳にしていましたがweb上にはあまり情報がない。ぴいたあそん氏のY!ブログで断片的な画像が垣間見えるだけで、長いあいだ謎のサーキットだった。

私もいろいろな32サーキットを走ってきましたが、今回ここは丸っきり初めてのコース。しかも飯田に行ってみてよく分かったが、東京方面からそう簡単にアクセスできる距離ではなかった。いくら気に入ったとしても、しょっちゅう気軽に再訪することはできないと思い、だから、この機会を存分に味わい尽くすつもりだった。



やはり信州の血がこういうコースを生むのだろうか、コント前の長い直線から折り返してアップ&ダウン。間にローズヘアピンを挟んで、後半は見た目以上にツイスティなコースだった。



私の持っていったのがGr.BカーのアウディS1やGr.Aカーのインテグラーレだったので絵柄がイマイチ。出発する前の晩に、とりあえず整備なしですぐ走れそうだったのがこのあたりの車だった。
もっと前から準備できてたら、エスコートmk2かアルファでも持って行けばよかったかな。おっとアルファはNC1に交換してしまったか。

東京−大阪往復の道筋から遠く離れた飯田という土地には、再び立ち寄る機会はないだろうと思っていた。
しかし今回、森下さんやぴいたあそん氏と一緒に走ってみて、じんわり伝わってきたものがあった。


彼らと出会い、暖かくストレートな人柄に触れて私の心に何か変化が起こったことは確か。
またいつか、ここを訪れる機会を作りたいと思った。

2015年5月26日火曜日

2015.05.04 岡崎スロットカーmames訪問

名古屋で8年振りに合うことができた松阪の友と、一夜限りのセッション。 深く心に刻むことができた。
また会う日まで、人や環境の変化なんかに負けないで、お互いのスロット経験を深めていけたらな。

翌日は昼と夜でスロットサーキット2か所、その途中では岐阜の車屋さんにも立ち寄らなければならない。
まずは最初の目的地、岡崎へと向かう。

32スロットがやたら充実している東海エリアの中では比較的新しいお店で、ブログを通じて精力的に情報発信している。
オーナーの前島さんは二輪中心に実車のCustomを手掛けている人だ。そのため周辺カルチャーにも詳しく、スロットカー以外の話をしていても楽しい。




今回の訪問では、奥の部屋に新設されていたプラコースを走り込んでみた。全域にわたり通電がよいため、余計な心配なくスムーズな走りが楽しめた。



コースレイアウトとスピードレンジを考えると、今回持ち歩いていた中ではNC1クラスの車が一番マッチしていた。レイアウトは特にコース右側、コークスクリューの落差とヒネリのコンビネーションが非常にソレっぽい感じなのがヨイ。

ラグナセカのコークスクリューをそのままスロットコースで再現すると、難しくも怖くもない単なる下りのS字コーナーになってしまう。それを伝説のコークスクリューらしいアレンジになっているところが素晴らしい。
こういうのは、やはりセンスと想像力がないと無理だろう。

各地の色々なサーキットを訪問して、そんな皆さんの知恵や工夫、独創性やセンスを目にすると、驚かされる。そして、そんなコースを実際に走って味わうことができるのが、何よりも楽しい。

これだから、やめられない。たかが子供向けのシンプルな玩具遊びだが、まだまだ知らない世界や行ってない場所が沢山あると思う。

このあとは久し振りに、未知のサーキットへ向かうことになる。

2015年5月24日日曜日

2015.05.03 名古屋スロットカーパーク訪問

関西B級グルメを堪能し、細胞の隅々までリフレッシュ完了。
次なる目的地、名古屋に向かう。

名古屋で32スロットといえば色々あるのだが、じっくり走ろうと思ったら1軒しか立ち寄る時間がない。そんな時、いまの私だったらスロットカーパークに足が向かう。旧SW32店長だった法安(ノリヤス)さんが、いつも温かく迎えてくれます。

SW32のレジ前にまだ高辻ラリーコースがあった頃からの付合いだから、ざっと10年。月日が流れるのは早いものだと、つくづく。

そしてこの日は、さらに予期せぬ懐かしい顔が!そこに待っていた。本日のサプライズ、松阪エレノアの中山さん。


その昔、SW32で初めて出会ったとき、彼は自作の「悪魔のZ」を走らせていた。
話をしてみると訥々と口をついて出てくる言葉から、彼の誠実な人柄が伝わってきた。

私自身、S30と聞いたら黙っていられないZファンでもあり、たちまち意気投合した。

いつか神戸Curoutoでのランデブーを誓ったが、神戸Curoutoが滅亡した今ではもう、その約束は永遠に果たせない。
私が松阪エレノアを訪問したときやその後のSW32では、すれ違いで会えなかった。

最後に一緒に走ったのは、はるばる恵比寿RPEまで遊びに来てくれた2007年だった。
数えてみたら、それからもう8年も経っていた。改めて驚いたというか何というか。
そして恵比寿RPEも既に滅亡して久しく、今ではクラフトビルさえ、当時の面影は全く残っていない。

しばし会わなかった間の話に花が咲いたあと、折角だから久し振りに一緒に走りたくなった。

自然に、二人ともケースからミウラを出す。それはAUTOartのツルシのままではなく、満足いく走りのため、お互い独自の方法で手を加えていた。

しかしモーターを何に替えたとか替えてないとか、やれホイールだタイヤだ、ゴムだのウレタンだの。あそこをどうしたココをこうした、何秒で走るだのとは、実際なにひとつ互いに尋ねあうこともなく。

だが、そこには確かにテレパシーが介在していたとしか思えない。

大体こんな不人気なAaミウラなんか持ち歩いているスロッターは今どき、いない。私だって、普段はケースに入れてるはずがないのだ。妻の走らせる車がないから。まして中山さんとは、今日ここで待ち合わせの約束をしてるわけではなかった。今日ここにいることさえ互いに知らなかったのだから、驚きは尚更だった。

事前の約束もなく8年ぶりに会って、ただ無口に車をコースに置き、セッションした映像がこれだ。



尺は適当につまんだが、元はワンカットの長回し撮影。撮影はイガ師匠に任せ、二人で走っている様子を適当に撮ってもらった。実は走っている間はまるっきり意識もしてなく、気付いていなかったが、あとで動画を見たら、完全にシンクロしている。コーナリングのタメ具合までも、まるで一緒にワルツを踊っているようだった。

最後はレーンと装備をまるごと、お互いに交換して走ってみる。まるで、互いに相手のダンスシューズの具合を確かめるように。だいたいの調子が掴めたら、再び一緒に合わせて踊ってみる。絵柄が中年オヤジ2人なので華麗でも優雅でもないが、気持ちがシンクロしているとこういう走りになった。

気持ちがシンクロしたバトルという走り方もあるが、今回のような伴走は、やはり中山さんの優しい性格から来るものだと思う。実のところ、車を替えて走ってみると中山さんのオレンジは私のゴールドよりも、かなり速い車だった。たぶん中山さんは最初の動きだしから一瞬で見抜いて、私に合わせて一緒に走ってくれていたのだろう。

実車も同じだが、その人の性格は、やはり走りに現れるものだ。

2015年5月14日木曜日

2015.04.30 大阪Sakky'sサーキット訪問

ゴールデンウィークを利用して、久し振りの関西B級グルメツアーに出かけた。

私に限らず、関西以外の土地で暮らす関西人というのは不便なものだ。最低でも年に1回は地元の肉と粉をチャージしないと、細胞から大阪成分が抜け切ったら死んでしまう。


まあ下の画像と同じように、ご自分の人差し指の厚みを確認してみてほしい。どれだけ分厚い肉か、お分かりだろうか。
この焼肉屋は超有名だが別に行列ができるわけでもないし、この肉だって並ロース。


東京はうどん文化でなくそば文化の国だと思っていたが東京にはなかった、あつ山の蕎麦。かつ丼も甘くない玉子とじ。





こういうのが Soul Food というものなんだろう。それは「懐かしいふるさとの味。これだよこれ!」みたいな次元では、もはやない。
細胞が欲するというか、吸収率が違うというか。

去年から趣味のダイエットを始めて以来、体組成計に毎日のっている。大阪に着いた瞬間から腹一杯に肉と粉を詰め込んでいるのに、むしろ数値が大幅に好転していた。関東と関西で、地磁気の違いがこんなに影響するだろうかと心配になるほどの違いだ。東京生まれ東京育ちのイガまで数値が変化していたので、そんなことを考えたのだった。

そして関西に帰ったら当然、摂津のサッキーズにも顔を出す。その日は営業日ではなかったが、夫婦でお伺いする話をすると、快くコースをopenして下さった。本業のほうでも大変忙しい年上の友人だが、有難いことだ。神戸Curoutoなきあと、関西でああいう雰囲気の32中級テクニカルコースといえば、日本中を見回してもここしかないだろう。

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◆Pink-kar Bugatti
日時: 2015.4.30@大阪Sakky's Collections
車種: Bugatti type 59
仕様: ノーマグ+ウエイト、純正アクスル/ホイール/タイヤ(TRなし)    



スピードの乗り加減とブレーキのタイミング、クロスレーンとコーナーの連続するリズム、そして集電のムラまでも。ここをジックリ走り込んだ地元レーサー以外では、そう簡単に攻略できないように出来ています。そこがまた、面白い。

こんな楽しいコースを年に1回2回ぐらいしか訪問できないのだから、18秒未満でイッキに駆け抜けてしまうのは勿体ない。せっかくのレイアウトを風景と一緒に味わいながら走るには、こんな戦前のレースカーも似合う。


これは2006年当時、RP恵比寿でブガッティパーティが開催されたときの参加車両だった。


2015年3月30日月曜日

2015.03.28 国産旧車クルージング

桜の蕾がほころび、先週末から巷の話題は花見一色だ。
そんなウララカな土曜、久し振りに大和のビッグバンへ行ってきた。

ビッグバンでは、いつもカレラ製プラコースのほうで遊んでいる。
会員価格なら、プラコース1日走行券がカップル2名分で2500円とリーズナブル。

入店してまもなく。
ウッドコースのほうで遊んでいた常連さんの中から一人、おもむろに立ち上がってこちらに近付いてくる。
大和には決まったお友達がいないので、珍しいことだな・・・と思ったら。

「Nightbirds_Flyさんでしょう、いつもブログ見てますよ」と気さくに声を掛けていただいた。

・・・・・。(汗)

昔mixiで日記を書いていた頃と違って、今のBloggerには記事も多くないのに、そんな風に言っていただき大変恐縮する。

そのうえ、私と妻にプレゼントまで頂いた。アルマイトの重厚な車検台。
車検台は何枚あっても困らない、スロッターの必需品だ。ありがとうございます。


お名前は加藤さん。聞けば金属加工の仕事をしているとのこと。
店内の皆さんからは 「その車検台もらったら、あなたも加藤ファミリーの一員ですな」 と冷やかされる。

・・・ あのー、、昔から組に属して上納金というのは払えない体質ですので ・・・
NbF夫婦は「自主独立系」ということで、今後とも宜しくです。。

加藤さんは、古くから1/24もやっていたとのこと。
我々の姿は、ちょくちょく伴野さんのところで目撃されていたようだ。

家に帰ってビッグバンのHPをよく見ると、2009年からのレースリザルトが載っていた。加藤さんはSlot-itレースほか優勝入賞多数。華々しい経歴をお持ちのレーサーなのだった。
なるほどな・・・と合点がいった。仕事で金属加工をやっているスロットレーサー。ならば日々の仕事で培った技術で、何か名刺代わりの品を・・・と思ったら車検台はピッタリのアイテムだろう。

一人前のスロッターなら誰だって必ず、よい車検台が必需品だ。スロットカーを知らない人には 「たかがアルミ板1枚」 のヤリトリでしかないものだが。
スロッター同士にとっては、お互いの心をつなぐジョイントプレートだ。使うたびに、その人のことを思い出すでしょう。

まして、お手製の車検台なら、なおさら。作った人の心までもが一緒に伝わってこよう。ちゃんとスロッター目線で考えられた名刺代わりのアイテム。そして、しっかり自己紹介にもなっているという、目のつけどころと心遣いがニクイ。

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◆国産旧車GT
日時: 2015.03.28@大和Big Bang
車種: スカイラインGT-R、フェアレディ240Z
仕様: ノーマグ+ウエイト、Slot-itアクスル/ホイール/タイヤ(2)
    Zinkシャーシ改(GT-R)、DJC鮫シャーシ改(240Z)、
    野本製作所アリイkitボディ



こちらの2台は大昔のエビス時代、スーパー32レースをやるとき野本さんが作ってくれたZとGT-Rだ。
当時マグ付きヘビー級のプラフィットレーサーとして、激しいレースと激しいクラッシュで全損廃車。
何年か前に軽い樹脂シャーシに交換し、事故で激しく損傷したボディを、適当にレストア。
奇才DJCさんが製作した往年の名作「鮫シャーシ」に、標準的な18kモータでまったりと余生を送らせていた。

いわば一番楽しかった時代の思い出をギュッ!と圧縮して形にしたのが、この2台。
野本さんからもDJCさんからも 「まだそれ走らせてんの!?」 とあきれられるが、こればかりは仕方ない。
人の手と心が込められたものは駄目になったからといって、とても簡単には捨てられない性格だ。

私にとって思い出というのは、そういうものだ。
だから作った本人からあきれられても仕方なくでも、とにかくレストアして走らせ続けている。

缶スプレーで黒を吹いたZの鮫シャーシは何度かサバ折りになりましたが、修理していまだ健在。
しかし無塗装の生地白だったGT-Rのシャーシは、何度かサバ折りになったあと全体が脆くなり廃棄した。
タミヤのプラ板はオイルや衝撃に弱く、吸湿性も多少あるかもしれない。

Rのほうは、また同じプラ板シャーシで作り直すのでは芸がないし。
かといってスバル360で作ったABS板+Slot-itマウントでZより速くなりすぎたら困るし。。
結局Zink製のアリイ用シャーシに興味もあり、サイドマウントでなく普通のネジポスト式マウントに変更して使用した。

2台の重量差はかなりありますが、うまく走らせれば同じようなタイムで走れる。
どちらもFLYの911をターゲットにした性能で作ってあり、状況によっては911に勝てる。
その程度のリアリティを担保して作ったものだ。

いくら思い入れが強いとはいえ、これら国産2台が911に常勝するほどの速さは与えない。
たとえお遊びであっても、その程度のリアリティは必要。

ごっこ遊びの境界線は皆それぞれの基準や価値観があって、ひとくちに「こうだ」と決めつけることはできない。
しかし私たち夫婦にとっては、非現実すぎるのは興ざめ以外の何物でもないのだよ。

2015年2月14日土曜日

2015.01.31 SRCのB面チューニング

今年に入ってSRCのBコースは改修が進み、プレOPENのお試しご招待を頂いた。

さっそく走行チェックと通電確認など微調整チューニングを兼ねて、カレラのフェラーリF138で走ってみた。

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◆カレラF1
日時: 2015.01.31@千葉SRC
車種: Ferrari F138
仕様: ノーマグ、ノーウエイト、純正プラホ+純正ラバー接着TR




このF1は到着から半年間、夫婦でたっぷり楽しんできた。最初は硬かったタイヤも日本各地のサーキットを駆け抜け、ところどころ部分的に皮が薄くなってエアータイヤとなり、ゴム自体も微妙に溶けかけている。

そろそろ引退予定だったが、グリップが落ちタイムが落ち、モーターもへたってきたところで、ようやくハンドリングとバランスしてきたような気がする。バランスしてきたというか、単に蹴り出しが弱くなったおかげでプッシングアンダーが減っただけかもしれない。

走らせにくいクルマってとこは、1ミリも変わらないが相変わらず、なかなか挑み甲斐があるマシンだぜ!・・・ってことにしとくか。

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◆SCX Classic (EXIN)
日時: 2015.01.31@千葉SRC
車種: Seat 850 coupe
仕様: ノーマグ、ウエイト、純正プラホ+純正ラバー接着TR



こちらはF1とは正反対のレトロ車両で同じコースを走ったら、というオマケ映像。共通点としては、どちらも超~~走らせにくいクルマ。カウンターが間に合わないと、即スピン!みたいなハンドリングで、カレラF1のほうがマイルドな操縦性と感じるほどだ。

しかし「カミソリのような鋭さ」って、アンダー1000ccのこんな遅い旧車に使いたくない形容だね。

実際そういう許容しないハンドリングといったら、昔のスロットカーというのは全般的にメチャクチャ手ごわいものだ。フロントアクスルが上下前後左右に全遊動式。リヤも同じく、アクスルブッシュの中であちこち勝手放題に遊動。しかもピンガイドのこういう車なんか、もう・・・大変という言葉では足りない。
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そのままでイマドキの普通のSCXあたりと一緒に走ろうと思ったら無理で、それはそれは大変な走り。どういう大変さかは、、、自分で買って走らせた人だけが知っていればよいことだ。経験ない人に何でもかんでも上っ面で情報だけ共有するのは害悪だと思っている。

ガイドブレードがブラシごと首を振る、という進歩がどれだけ有難いことか、よく分かる。ふだん同じイマ車を走らせて遊んでいても、そういうことを知っている人と知らない人は、考え方も行動も違って当然。「なぜ、こうなのか」 の芯が分かっていれば、パーツなんか替えなくても調律としてのチューニングだけで、ある程度は速くなるものだ。

タイヤの進化だって、そうだ。オモチャだから、たかがラバーのムクだが、時代によって幅や素材が変わっている。それは「当たり前」という言葉の内容が昔と今では丸っきり違うんだよ、ということだ。実車と同じように、そういう時代の変化が実際のハンドリングでも追体験できる。

オモチャは所詮どこまでいっても実車の似姿でしかないが、作った人の気持ちが垣間見えるときがある。そんなところが感慨深く、かつ愛おしいと思う。